素直に人の意見を聞き入れること&聞き入れてもらうことの難しさ<編集後記No.3>
ノラ猫時代、うちに連れてくる直前のてんちゃん。この写真を撮った時、まだ私は気がついていませんでしたが、てんちゃんはすでに背中に怪我をしていてぐったり寝ているところでした。
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くどいくらい、
「辛いこと、耳の痛い話もそのまま受け止めよう」
と語っている私ですが、改めて自分が過去に書いた記事を振り返ってみて、 ちっとも受け止められていない自分に気がつき思わず笑ってしまいました。
この記事の中で、問い合わせたペット探偵社の人に
飼ってたったの2年ですよね、、、。飼い主さんとの信頼関係、できてましたかね。元々ノラだったことを考えても、うーん、難しい気がするんですが
と言われて、私、猛反発してます...。
でもフタを開けてみたら、事実、自分が思っていた以上にてんちゃんとはコミュニケーションが取れてなかったことが判明し、てんちゃん探しの後半はその溝を埋めることに心血を注ぐはめになります。
その部分をずばり私に指摘してくれた人はもう1人いて、それはアニマルコミュニケーターのIさんでした(こちらでもご紹介した岩津さんです。でもこのブログ上ではすっかり「Iさん」としておなじみなので、とりあえず引き続きIさんとご紹介することにします)。
いま冷静になって考えてみて、なんでIさんの言葉は素直に聞けたのに、ペット探偵の人の言葉には反発しちゃったのかなぁと思ったのですが、それはやっぱりそれまでの信頼関係が大きかったんだろうな、と思いました(私は迷子騒動の前に1度、直接Iさんにお会いして、飼い犬コルクとてんのことを相談した経験がありました)。
私は普段デザインの仕事をしているんですが、例えばクライアントの人から依頼されたデザインの方向性が、本質からズレていて、どう考えても効果に直結しないと思う時は、違う提案をこちらから持ちかける時があります。
ただ以前に1度だけ、初めてお会いするクライアントの方に、容赦なくガンガン切り込んで行ってしまい、ドン引きされたことがありました、、、。
間に入ってくれていた広告代理店の人がみても、私が言っていたことは正論で、本質をついていて、客観的に考えればクライアントの人は聞き入れべき提案だったそうなんですが、やっぱり先方にしてみると、「初めて会うお前なんかに言われたくない!」って気持ちと防衛本能が働いてしまったんだと思います。
この経験をしてからは、どんなに相手にとって正しい言葉でも、投げかけるタイミングと距離感を間違うと伝わらないんだ、ということに気がついたので、まずはその辺に気をつけるようになりました。
そして逆に、自分が人から(自分にとって)耳触りの良くない言葉を言われた時は、たとえ相手がどんなスタンスに立っている人であれ、一旦飲み込んでみる努力をするようになりました。
ただやっぱり、距離の遠い人や初対面の人は、こちらのことを親身に思わず乱暴に言ってる場合もありますし、悪気はなくても表面的な勘違いで的外れなことを言ってる場合もあります。
だからいちいち全部受け止めていたら身がもたないかもしれません。
でも、よくよく考えて、「やっぱりいらねーよ!」と思ったら、その時すてちゃえばいいのだから、とりあえずは一旦受け止めてみて、冷静にその言葉と対峙してみるのは悪いことではないんじゃないかな、と思ってます。
ちなみに自分の名誉のために言っておくと(笑)、先のペット探偵の人に反発した理由はもう一つあって、それは、てんちゃんのことをものすごくノーテンキな猫のように言ってきたからなんですね。
「そんなに人なつこかったら、どんどんいろんな人について行っちゃいますよ〜」
なんて言われましたが、ちがう、てんちゃんの人なつこさって、そういう感じじゃない。
なんかもっとこう、生きていくスベとして、こうする(人に頼る)しかない、みたいな感じがてんちゃんからはにじみ出ていた気がしたので、どう考えても、「たった2年だけ」の付き合いだったとしても、その「ノーテンキ論」に納得することができず、結果捜査を頼むことはありませんでした(今思えば、なんでそこまでてんちゃんの様子に気がついていたのに、てんちゃんが抱えていた闇の本質には気がついてあげられなかったんだろう、、、って思いますが...)。
いずれにしても、言うは易し、やるは難し、ですね。
今後も気をつけたいポイントです。
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