<迷子猫探し/No.14>迷子になる前の伏線として...アニマルコミュニケーターに教えてもらったペットの本当の気持ち(迷子になったてんちゃんを透視してもらう/失踪前の話)
現在の我が家のワンコ・コルクとてん。いまだになかなか埋まらないこの微妙な距離。腕が2本あってよかったと思う瞬間...。
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アニマルコミュニケーターのIさんには、実は迷子騒動の前に1度お会いしたことがありました。
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普段のIさんは関西を拠点に活動されていますが、たまに出張で東京に出てきて鑑定依頼を受けていらっしゃることがあるので、その時に、てんちゃんと、うちで一緒に飼っているワンコのコルクのことを見てもらったことがあるのです。
もともと我が家は圧倒的に犬派の家庭でした。
だんなは何匹か猫を飼った経験がありましたが、わたくしは子供の頃からずっと犬を飼っていて、猫と生活したことがなく、てんちゃんが我が家にやってくる前の9年間はワンコのコルクが1匹だけいる生活を送っておりました。
そこへある日突然、路上で大怪我を負っていたてんちゃんを連れて帰って以来、てんちゃんも飼うことにしたのですが、長いこと「一人っ子」で生活してきたコルクはとても戸惑ったらしく、表立っててんちゃんに手を出すことはしないものの、明らかにてんちゃんの存在に不満そうで、全く2匹の距離が縮まる気配が見られませんでした。
もともとコルクは「ボクだけを見て!」という気質の強い子だったので、何となく想定はしていた状況だったのですが、そこはやはり欲が出るもの...どうせだったら2匹で一緒に寝たり、遊んだりしてくれたらいいのにな、と思ったので、試しにIさんに鑑定してもらうことにしたのです。
都内のホテルの一室で、簡単な自己紹介とコルクとてんの説明をして、2匹の写真を渡すと、しばらくじーっと集中した後に、Iさんは一言こういいました。
「2匹をちゃんと紹介しあいましたか??」
「コルクちゃんは、『あの子はだれ?』『なんでうちにいるの?』『ぼくのことが嫌いになったから、ぼくだけじゃ足りないから、あの子を連れて来たの??』って言ってます。てんちゃんがうちにいる理由がわからず非常に戸惑ってます。
私から、『怪我をしていたてんちゃんを見捨てる訳には行かなかったでしょ』と、いま簡単に説明はしました。それに対して『そうだね、、、』とは言ってますが、はじめて接触する私が言うのと、飼い主のあなたが言うのとでは明らかに受け取り方が違ってきます。まずはそこをきちんとコルクちゃんに説明してあげてください」
と言われました。
その後、てんちゃんに関しても、
「今は、野良の生活に戻りたいっていう思いは持っていません。ですが、『家の中で、どうしていたらいいのかがわからない。居場所がない感じがする』って言ってます。
本心は、人間であるあなた達よりもコルクちゃんに非常に興味があり、コルクちゃんに近寄っていきたいみたいなんですが、コルクちゃんが自分のことを嫌がっていることもわかっています」
「だからまず家に帰ったら、家族みんなで集合して、2匹を前にして、それぞれをそれぞれにきちんと紹介してあげてください。特にコルクちゃんには、どういう理由でてんちゃんをおうちに迎え入れることになったのか説明してあげて、決してコルクちゃんのことが嫌いになった訳ではない、2匹とも大切な家族だ、ということを説明してあげてください」
と言われました。
コルクの変化
という訳でその日の夜・・・。
夕ご飯を食べて、2匹がそれぞれにまったりしはじめた頃合いを見計らって、もしもし、ちょっと来てもらえるかな??と2匹を自分のそばにやってこさせました。
わたくしをはさんで目を合わそうとしない2匹でしたが、2匹とも明らかに耳はこちらを向いていたので、
「コルク、こちらはてんちゃんだよ。猫だよ」
「てんちゃん、この子はうちに10年近くいる犬のコルクだよ。コル兄ちゃんだよ」
と、思いつく限り平易な言葉で、色々紹介をしました。
一生懸命伝えたつもりでいましたが、理解してくれたのかどうかは半信半疑、、、。
しばらくするとコルクもてんもトコトコと離れていったので、また折りをみて話をしようと思っていました。
でもその翌日から、コルクの態度が明らかに変わったのです。
てんちゃんにシッポをふりながら近づいていき、ふごふごふごふご...とてんちゃんの顔周りやお尻周りのにおいを嗅ぐようになったのです。
とはいえ、生後1ヶ月で犬の家族から離れたせいもあり、犬自体とのコミュニケーションの取り方もあまりつかめていないコルクは、てんちゃんへの近づき方も少々乱暴で、明らかにてんちゃんは面食らっているようでした。
それでも2匹のその距離感は今までに一度も見たことのないものだったので、本当に驚きました。
そして改めてIさんのすごさを実感したのです。
そんなこんなもあったので、てんちゃんがいなくなってしまった直後にわたくしはすぐIさんのことを思い出し、連絡してみました。
そしてIさんも、1度お会いしたことがあったからか、快く捜索を引き受けてくださったのです。
ちなみにこの自己紹介の一件で、すっかり気をよくしてしまったわたくしは、もうコルクもてんもわかってくれたものと思い込んでしまっていましたが、まだまだ2匹が心底納得するには至ってなかったようで、その部分が今回の迷子事件にもおおいに絡んできてしまい、わたくしは猛省せざるを得ない状況に追い込まれるのでありました・・・。
(続く)
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