猫はブログを書かない

迷子猫探し55日間で向き合ったあれこれ。猫を飼うとは。気持ちと向き合うとは。

<迷子猫探し/No.4>行方不明になったペットを探すのに効果的なチラシとは(失踪2日目)

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てんちゃんが逃げた直後にサービスエリアの従業員施設に貼ってもらった手描きのチラシ(実際に配るチラシは、ここまで詳しい情報はむしろ書かない方がいいです)。

 

*****

 

なにはともあれ、まずはサービスエリアの従業員の1人でも多くの方に、うちの猫が迷子になってしまった、ということをお知らせせねばと思いました。

 

口頭で説明していても、当たり前ですが必ず

 

「どんな猫ちゃんですか??」

「どちらにご連絡したらいいですか??」

 

となる。

 

そうか、これは一刻も早くチラシを作らねばならない!と思いましたが、今この瞬間はもうどうしようもないということで、ひとまずコピー用紙を頂いて、そこに手描きでてんちゃんの特徴、逃げた時の状況、連絡先を書いて従業員の方に渡しました。

 

そして一旦東京に戻って、色んな体勢を立て直して、今日もう一度戻ってくる旨を伝えて、SAを離れることにしました。

 

てんちゃんを、遠く離れた見知らぬ土地に置き去りにしていくのか...。

 

その時の何とも言えない不安な気持ちといったらありません...。

 

それでも(とりあえずわたくしは片付けなければいけない仕事もありましたし)チラシも用意したかったので、とにかく意を決してダンナとワンコと東京に戻ることにしました。

 

幸いわたくしの仕事はデザイン関係の自営なので、事務所で本業の傍らチラシを作ること自体は朝飯前、でしたが、一体どんなチラシにしたらいいのかが良くわかりませんでした。

 

そんな時にちょうど、一度ご相談したペット探偵のSさんからお電話を頂いたので伺ってみたら、「うちのサイトにあるやつを応用したらいいですよ」とのことで、早速フォーマットを使わせて頂くことにしました(実際に作ったチラシはこちらになります)。

 

その時アドバイスいただいたチラシ作りのポイントは次の通りです。

 

■猫を正面から見たときの顔のアップの写真

■猫の全身がわかる写真(できたら4本足で歩いている姿を横から見た図)

→いずれも猫の姿だけをトリミングして白い背景にのせる

 

■猫の体で最も特徴的な部分を言葉で追記

 

■猫の毛色(種類を書いても詳しくない人にはわからないので色で説明する)、名前、体重、性別、連絡先以外はのせない。とにかくシンプルに

 

思わず逃げたときの状況や、猫の性格等、あれこれのせたくなるのですが、

 

「大切なのは、ぱっと見た時にどんな猫なのかビジュアルを頭に入れてもらうこと」

 

なので、文章であれこれ添えるのはあまり意味がないとのことでした。

 

サイズは(手に持ってもらえたり、保管しておいてもらいやすいように)B5か、大きくてもA4くらいまでがいいとのことで、うちはB5で用意しました。

 

ちなみにこの時痛感したのが、

 

「使えるまともな角度の写真がない!」

 

ということでした。

 

いや、写真は山のようにあるのですが、仕草やポーズがちょっと面白かったり変わっていたりするものばかりで、証明写真みたいなものはほとんどなかったのです。

 

迷子猫探し経験者の方で、同じようなことを感じた方がいらっしゃったようで、その方はネット上で、

 

「万が一の時のために、人間が『遺影』写真を準備するのと同じように、ペットも、正面と横からの『証明写真』を撮っておくべき」

 

と言ってらして、激しくうなずいてしまいました、、、。

 

なお、

 

■逃げた場所

■逃げた日時

 

を入れるかどうかは、ネット上でも賛否両論分かれる所で、「入れない方がいい」という意見も結構あります。その理由としては、場所と日時を入れてしまうと、

 

「まさかここまでは逃げてこないだろう」

「まさかこんなに時間が経ってたらもういないだろう」

 

と勝手に思い込んで、仮に遠く離れた場所で時間が経ってから目撃されたとしても、見逃されてしまう可能性があるから、だそう。

 

実際自分が経験して思ったのは、猫探しは、人間の思い込みや先入観、錯覚との戦いのようなところがあるので、これは納得できる理由だと思いました(事実うちのてんちゃんは2ヶ月も経ってからの保護でしたし)。

 

それでもうちは、自宅と失踪場所がかけ離れていたということと、サービスエリアという少々特殊な場所だったので、逃げた場所だけは明記することにしました。

 

ただ、場所や日時を入れないと、具体的に特定されないかわりにノイズ情報も多く集まってしまう可能性も高くなります。

 

例えばうちの場合は、失踪から数日後に、とある特定の同じ場所から数件

 

「白茶のよく似た猫を見ます!」

 

という目撃情報が上がってきたのですが、詳しくお話を伺ってみると、みなさん口を揃えて

 

「1ヶ月くらい前から見る」

 

とのことだったので、残念ながらそれはてんちゃんではないね、、、という結論に至ったことがあります。

 

それでもその「白茶ねこ」が、「てんちゃんではない」ということが確認できたのは大きな収穫だったので(その辺り一帯を無駄に捜索しないで済んだので)、結果的には日時を入れずにチラシを作って良かったな、と思いました。

 

なお、肝心のチラシの印刷ですが、家庭用プリンターですと、インクに耐水性がないので、印刷会社にお願いすることをお薦めします。

 

原版を作ってコンビニでコピー(コンビニのコピー機のインクは耐水性があります)という手もありますが、チラシは(逃げたエリアにもよりますが)数百枚単位で用意した方がいいと思うので、その手間を考えたら専門の会社にお願いしてしまった方が圧倒的に効率的です。今はパソコンで作ったデータをネットで入稿できる所もあるのでとても便利です。

 

なお、パソコンでデータを作ることが苦手!という方は、写真だけ出力して切り貼りし、手描きで文字を書いてレイアウトしたものを、スマホでぱちりと写真をとって、その画像を入稿する、というやり方もあると思います(その際写真のデータサイズや、手ぶれがないように、など、気をつけるポイントはいくつかあると思いますが)。

 

なお、わたくしは印刷にはこちら↓の会社(ベストプリント)を利用しました(仕事でもたまに利用しています)。

 

【おすすめの印刷会社】

 

こちらの会社に限らず、たいがいの印刷通販会社は、納期で値段が変わってきます。

 

要は同じ枚数の発注でも、納期が先であればあるほど安くなるのですが、迷子猫探しは一刻も早くチラシをまき始めた方が有利になるので、ちょっとお金はかかってしまうかもしれませんが、できたら即日受け取り、それが無理でも翌日か、もしくはできる限り最短日時で届けてもらえる特急プランで発注することをお薦めします(いきなり何百枚も特急で発注するのが厳しい、、、ということでしたら、まずは少しだけでも特急で頼んで、残りはゆっくり目で発注、とかでもいいかと思います)。

 

ちなみにうちの場合は、チラシが完成していざ発注、というタイミングがすでに即日受け取りが不可の時間帯に突入しており、それでもわたくしはどーーーしてもその日中にSAにチラシをもって戻りたかったので、事務所近くのキンコーズに少々無理を言って、予定をねじ込んでもらい、なんとか1000枚用意し、後日ゆっくり目で追加で1000枚、ベストプリントに頼みました(でももちろん、お金はベストプリントよりもキンコーズの方がはるかにかかってしまったので、こればっかりはお財布と相談、、、ということで、ご自身でご判断ください)。

 

そしてその1000枚のチラシをたずさえつつ、菓子折りを何個かたずさえつつ、仕事を終えた夜、再び現場のSAにてんちゃんを探しにダンナと戻ったのです。 

(続く)

 今回のポイントのまとめは次の通り

<チラシはシンプル&スピーディーに>

ペット探偵のSさんにも「チラシは武器です」と言われましたが、これがないことには迷子猫探しはなにも始まりません。また、ポイントは住民の方に猫のビジュアルを頭にインプットしてもらって、実際の風景の中で神経衰弱をしてもらうこと、なので、とにかくできるだけ猫の見た目がわかりやすく印象に残りやすいチラシを一刻も早く用意するといいと思います。

 

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