<迷子猫探し/No.23>唯一の心残り(捕獲器をしかける/失踪から45日以降)
なんとか反応してくれないかな、、、と、すがるような気持ちで、てんちゃんのお気に入りのおもちゃ(オレンジのライオンの指人形)を捕獲器に置いてみました。次の日、捕獲器の下に落ちていたので、「反応してくれたんだ!」と思ったんですが、実は単に風で吹き飛ばされただけだった、ということがわかってがっかりしました。。。
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迷子猫を捕まえる時によく使われる道具の一つに捕獲器があります。
こんなやつです。
アニマルコミュニケーターのIさんからは、
「てんちゃんが『気持ちを理解してもらえた』と思わない限り出てこないと思うので、捕獲器を置いたとしても入らないと思う。というか、『そういうことじゃないんだよ!』と、逆に悲しみを深めてしまうと思う」
と言われてはいたのですが、かといって、いつ現れるかもわからないてんちゃんの姿を追い求めて気持ちを伝えようとするだけではあまりにも心もとない気がしたので、本当にダメもとで捕獲器を置くことにしました。
迷子猫を探す時、捕獲器を使うことには賛否両論あります。
それは、探しているネコ以外の子が入ってしまう恐れがあるからです。
それの何がいけないかというと、まず、入ってしまった猫を無駄に怯えさせてしまうから、ということがあげられます。
また、一度捕獲器で怖い思いをした子は、2度目はよっぽどのことがない限り入らないと言います。
そうすると、例えば地域猫のお世話として、避妊・去勢の手術を施したいと思った子が、なかなか捕獲器に入ってくれなくなってしまう、、、という弊害が起きてしまうのです。
捕獲器を置くなら、それなりの覚悟と責任を持って置くべし
故に、「捕獲器をしかけるなら、そして仕掛けて関係のない猫がかかってしまったら、その子の避妊・去勢の面倒を見る!くらいの気持ちで仕掛けるべし」と説いているボランティア団体もあります。
私達もその点は非常に気になりました。
ただ今回の場所は、そもそもが過疎地で、野良猫自体そこまでたくさんいるエリアではなかったということもあったので、自分勝手を承知の上で、置かせてもらうことにしました。
それでも何匹か、関係のない猫がかかってしまった時は、本当に胸が痛みました。
みんなビックリして暴れて出ようとするので、鼻の頭を少しすりむいちゃうんですよね。
この子は傷ついてもよくて、てんちゃんさえ戻ってくればそれでいいのか、、、。
その度に罪悪感で一杯になりました。ごめんね、ごめんね、ってたくさん謝りながら、リリースしました。捕獲器から出すと、みんな一目散に逃げて行きました。
もちろん一度捕獲器にかかって放した子の姿は、捜索期間中2度と見ることはありませんでした。
今回の捜索期間で、唯一心残りの出来事です。
そして、そうやって色んな犠牲を強いたからには、絶対に、何が何でもてんちゃんを探し出す!それが捕獲器にかかってしまった他の猫ちゃんに対するせめてものむくいだ、と強く思いました。
他、捕獲器の扱い方、置く場所の吟味の仕方、入手の方法(購入しなくても、無償で貸してくれるところもあります。うちも1台は自腹で購入し、1台は無償レンタルしました)、それから捕獲器と一緒に使うといい便利グッズ等についてはこの次でまとめてみたいと思います。
(続く)
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