猫はブログを書かない

迷子猫探し55日間で向き合ったあれこれ。猫を飼うとは。気持ちと向き合うとは。

<迷子猫探し/No.24>捕獲器と一緒に使うと効果的なもの(捕獲器をしかける/失踪から45日以降)

捕獲器の場所に現れた失踪中のてんちゃん(注:音が出ます)。もしかしたら入ってくれるんじゃないか...と淡い期待を抱いておりましたが、「そこにあるのはわかってる。でもだからナニ??」と全てを悟り切ったような冷めた様子で捕獲器をチェックしていなくなった姿を見て、心底落胆した記憶があります。

 

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 てんちゃんはどこかのお宅や人に餌付けされている様子が全くなく、見つかった集落の中から移動するそぶりは見せないものの、一体どこを起点に生き延びているのか全くわからなかったので、捕獲するにしても、まずはその場所を突き止める、もしくはこちらから誘導して頻繁に現れる場所を作ろう、ということになりました。

 

生存確認ができてから、何度かたたずんでいるのを見かけた民家の軒先がいくつかあったので、まずはそこへ、民家のオーナーさんにお願いして、捕獲器を設置させてもらいました。

 

本当は捕獲器の中にご飯を置かないと意味がないのですが、とりあえず捕獲器の存在になれてもらいたかったのと、同じ場所に頻繁に姿を現してもらえるようにしたかったので、最初のうちは捕獲器の外にもご飯を置くようにしました。

 

またそれだけだと、てんちゃんが本当にそこに姿を現したかどうかもわからないので、動きがあると動画が録画できる赤外線センサーのついたカメラを何台か購入して、ごはんのそばに一緒に設置させてもらい、毎晩観察することにしました(こちらもプライバシーを侵害する恐れがありますので、きちんと置かせてもらう敷地の方に事情を説明して許可を得てから設置してください)。

 

 

 

暗視カメラで生存確認できるだけでも気が楽になります 

 

この時の映像は、ずいぶんと心のよりどころになりました。

 

夜行性の猫が頻繁に動くと言われている日没前後と日の出頃に、毎日姿を探しに行っていましたが、必ずしも毎回てんちゃんに行き遭える訳ではなく、全然見かけない日が続くこともありました。

 

そんな時は、まだ本当に生きているのか、この集落から出て行ってしまってないか、心の底から不安になり、かといってなす術もなく、気持ちばかりが焦っていたのですが、カメラを設置するようになり、そこにてんちゃんの姿が映っているのを確認できると、「生きていた!!!」ということがわかって本当にほっとしたものでした。

 

なので当時は、日没後に設置したこのカメラを、朝回収してまわって、パソコンでチェックするという作業がちょっとした楽しみになっていました。

 

てんちゃん以外の猫がやってきて、ゴハンをきれいさっぱり平らげてしまったあとに、てんちゃんがやってきてトボトボいなくなる姿を見ると、なんだか無性に腹が立ったり(笑)、とにかく荒い白黒の映像を目の前にして、一喜一憂してました。

 

それを何日か繰り返していると、複数台のカメラの時系列を追うことで、てんちゃんが毎日何時頃、どういう順番で集落の中を徘徊しているのかが、おぼろげながら見えてきました

 

そこから徐々に餌付けの場所を絞り込んで行ったのです。

(続く)

 

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