迷子猫予防:避妊&去勢手術はするべきかどうか...<編集後記No.15>
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ノラ猫時代のてんちゃん。【注:結構大きな声で鳴いてます】
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ペットを飼う時、避妊&去勢手術をするかどうかは悩ましい問題だと思います。せっかく健康でいる身体にわざわざメスを入れるのはちょっと忍びない気持ちがするものです。
とくに猫の男の子のおしりのぽんぽんはちょっとかわいらしいものがあるので(鈴カステラ、なんて呼ばれたりもしてますよね...笑)できるものならそのまま残しておいてあげたいなぁと思ってしまうと思います。
しかし迷子時に限って言えば、未避妊&未去勢の子の方が、当然ですが探す難易度ははるかに高くなります。
おそらく一番厄介なのが未去勢の男の子で、発情が原因で外へ行きたがり迷子になるというケースも少なくないようです。
未去勢の男の子の場合は、去勢済の子に比べて行動範囲が広くなってしまいます。
(去勢済の雄猫で1.5〜2kmは移動する可能性があります。未去勢の場合はそこからさらに+1kmくらいは軽く移動してしまうそうです)
未避妊の女の子の場合は、移動距離はそこまで大きくないかもしれませんが、迷子中に妊娠してしまう可能性があります。それで警戒心が強まって捕獲しにくくなる可能性もありますし、そのまま外で出産してしまえばノラニャンが増えてしまうことになります。もし妊娠中に無事保護できたとしても、今度は飼い主さんに、生まれてくる子猫ちゃん達の責任負担が生じます。
そう思うと、(これまた迷子になることを想定して行動するのもどうかと思うのですが、、、)やはり飼い猫ちゃんの場合、よっぽど子猫を生ませたい事情がない限りは、避妊&去勢をしておいた方が得策だということになります。
それ以外にも、もう1点、避妊&去勢手術を施すメリットがあります。
それは生殖器官にまつわる病気を未然に防ぐことができる、ということです。
猫の話じゃなくて恐縮なんですが、うちの実家で飼っていたワンコは、子宮蓄膿症という病気をわずらい、7歳で急死してしまいました。
その子は、身体にピルを埋め込んで生理を止める、という方法で避妊していました。
その子を飼う前に実家にいた先代のワンコが避妊手術を受けた際、結構大きな手術跡を負ってしまった記憶があったので、開腹しないで済むならば、とよかれと思って選択した方法がそれでした。
でも無理やり生理を止めていた代償でしょうか...はっきりした因果関係はわかりませんが、結果的に子宮の中で気づかぬうちに症状が進んでしまっていて、様子がおかしいな、と思って救急病院に運んだ後、わずか半日で亡くなってしまったのです。
その時、「避妊手術をして子宮をとっておけばよかった、、、」と家族みんなが後悔したことは言うまでもありません。
ちなみにてんちゃんは、うちに来てから約半年後に去勢手術を受けました。
実はその時、一緒に尿道結石を発症し、気づくのがあと1日遅かったら死んでいたかも、、、なんて大事件が起きたんですが、そんなこんなはまた改めてお話ししたいと思います。
避妊&去勢手術については、猫ちゃんの性格や体調、飼育環境を含めて、総合的に判断してみてくださいね。そしてもし手術するとなったら、手術前に、猫ちゃんに説明してあげてください(健康なのに、いきなり訳もわからず病院に連れていかれて手術されるとなると、相当戸惑うと思いますので・・・!)。
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