迷子猫探し:過去の実例集から独自の「捜索マニュアル」を編集する<編集後記No.5>
捜索に付き合ってくれて疲れ切った飼い犬・コルク
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当たり前ですが、迷子猫探しって、確たるマニュアルが存在しません。
周囲の人も、どんなに年上の人でも、まず経験したことのある人はほとんどいません。
それだけに、最初はどうやって探したらいいのか全くわからなくて途方に暮れました。
でも途中からわたくしは、自分である方法を見出しました。
それは、片っぱしから迷子動物の実例集を読み、その中から自分とてんちゃんの状況に近いものを抽出して、これまた片っぱしから試す、というやり方です。
要は自分でマニュアルを編集して、自分だけのオリジナルのものを作っていったのです。
中でもこちらの掲示板にある実例集は、端から全部、穴があくほど読みました。
迷子から数時間で戻ってきた子から、てんちゃんのように数十日かけて戻ってきた子、無事だった子から残念ながらそうじゃなかった子まで、犬猫含めて本当に様々な実例が載っていました。
てんちゃんがいなくなって1週間目は、1週間で見つかった事例を。
2週間経ってしまったら、2週間で見つかった事例を。
そのうち読むものがなくなると、ちょっと嫌だけど予習のつもりで、その時点の自分たち以上に時間がかかってしまった事例を読んだりして、
「大丈夫。私たちよりもひどい状況でも見つかったんだから...!!」
と、次の対策を練りつつ、自分を奮い立たせておりました。
とにかく迷子猫の捜査は、猫ちゃんのキャラ、健康状態、いなくなった場所、飼い主の状況などによって、アプローチの仕方が全く異なります。
うちの場合は、地方の高速道路のサービスエリアでいなくなってしまったので、一時はサービスエリアで休むたびに、無意識に「このサービスエリアは猫を探しやすいかどうか」という目線で見てしまっている自分に気づいて笑ってしまいましたが、おそらく私はサービスエリアとその周辺での探し方には長けていても、都会の住宅街での具体的な探し方には疎いと思います。
そんな感じに、AといえばB、のように、簡単な方程式で導き出せるものではないので、だとしたら、サンプル(実例集)は1コでも多い方がいいに決まってる...!
それがこのブログを始めたきっかけでもありました。
私は、「この参考書にある英単語を丸暗記すれば、テストに受かりますよ〜」的な教育を受けて育ってきた世代なので、なにかにつけて、ついマニュアルの存在を求めがちです。
実際このブログにお問い合わせをお寄せくださる方の中にも、「〇〇のやり方は合ってるか間違ってるか、コタエを教えてください!」という質問を投げてこられる方がいらっしゃいましたが、それは、その方と猫ちゃんが置かれている状況によって毒にも薬にもなると思うので、まずは自分たちの状況をよくよく把握して、自分たちに必要だと思う情報・捜査方法を集めてきて、トライ&エラーを繰り返していっていただけたらと思います。
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