迷子猫予防:自分の都合を押し付けず、それぞれのキャラクターにあわせて動く(犬と猫を一緒に飼う時のポイント)<編集後記No.10>
てんちゃんがうちにきてから、2ヶ月の迷子期間を含む、約2年。コルクとの距離はやっとここまでになりました。
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犬か猫かに限らず、最初に1匹だけいる状況の中に、しばらくしてあとからもう1匹を迎え入れる場合、元々いる方、後から来る方、双方にストレスがかかることは間違いないと思います。
とくにうちの場合は、10年近く「一人っ子」生活を謳歌していた犬(コルク)の元に猫(てん)がやってきたので、コルクは相当戸惑っておりました。
なので、こちらの記事でご紹介した通り
きちんとそれぞれにそれぞれを紹介してあげることも重要ですが、うちの場合は、てんちゃんが「猫である」という根本的なことを少しないがしろにしすぎてしまっておりました。
今思えばてんちゃんも相当気を遣ってうちの中で生活していたんだと思うんですが、あまりにてんちゃんのものわかりがいいので、私たちはついそこに頼ってしまい、何をするにも今まで慣れ親しんだコルク(=犬)のルールを基準にてんちゃん含めて動き回ってしまっていた気がします。
でもやっぱりコルクは犬で、てんちゃんは猫。
犬は暑い場所を嫌う傾向がありますが、猫は寒がりです
(冬場に暖房をいれると、私たちとてんちゃんは快適だと思う温度でも、コルクはいやがって一人寒い部屋へ出て行きます)。
犬は人と群れることが好きなたちですが、猫は知らない人に慣れるまで時間がかかります
(コルクは特に人間が大好きでお客さんウェルカムですが、てんちゃんは来客があると隠れてしまいます)。
犬は散歩が必要ですし、時にドライブも楽しめますが、猫は(運動は必要だったとしても)自分本位で動けないことは好きじゃありません
(でもてんちゃんはあまりに大人しかったので、私たちはコルクと一緒にしょっちゅう車にのせて、実家に帰ったりしてました、、、)。
・・・そんなの改めて書くまでもなく、全部当たり前じゃないか、と思うかもしれませんが、聞き分けのいい子・ガマンしてしまう子だと、自分を押し殺してその状況を受け入れてしまう可能性があります。
でもそういう「無理」は、どんどんその子の中にたまっていきます。
そしてある時それが、ボカンと爆発してしまうかもしれないんです。
てんちゃんが迷子の後半、私たちの姿を見てもガンとして戻ってこようとしなかったときは、おそらくたまりにたまったそんなこんなが爆発していたんじゃないかなと思っています。
なので今は、まず、やろうとしていることが犬と猫の生態を見極めて、それぞれに必要なものなのかどうかをよくよく考えるようになりました。
そしてもし、犬のコルクには必要だけど、猫のてんちゃんには必要のないもの(もしくはその逆)をやろうとする時は、必ずそれぞれがヘンに焼きもちを焼いたり、いじけてしまったりしないように、きちんと説明してあげるようにしています。
例えば、夫婦2人でコルクを散歩に連れていく時、最初の頃は家に一人で残るてんちゃんが、じーっと寂しそうな目でこちらを見ていたんですが、決しててんちゃんだけを仲間はずれにしている訳ではないこと、コルクはてんちゃんのように室内で砂を使ってうんちをしないので、お外に連れていってあげる必要があること等々、、、話してあげました。
それぞれのキャラにあわせて動きをカスタマイズしたり、いちいちそれぞれに説明するということはかなり面倒くさいことなので、時にイヤになってしまうこともありますが、でもきっと自分だって、根本的に性格の異なる人と一緒くたにされて「こうしろ!」と何かを押し付けられたら、嫌だなぁって感じると思うので、できる限り、自分自身にもストレスがかからないように気をつけながら、一生懸命日々2匹と向き合ってます。
そしておそらくそういう面倒臭さをすべて飲み込むってことが、生き物を飼うってことなんだろうな、と思ってます(逆にいうと、その覚悟がない人はやっぱり飼っちゃダメだと思います)。
こちらの記事もあわせて参考に・・・!