<迷子猫探し/No.11>アニマルコミュニケーターは「拝み屋」のような詐欺師なのか?!(てんちゃんを透視してもらう/失踪中全期間)
いつぞやか、自宅に突然やってきた来客にビックリして、思わずおしっこをもらしてしまった直後のてんちゃん。みるからにプライドが傷つき、ショックを受けている表情をしています。猫にも人間と同じように感情が宿っていると思う瞬間です。
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前回、迷子になったてんちゃんを探すのに、アニマルコミュニケーターの透視に頼った、という話をしました。
透視とか、霊体験とか、超常現象とか...。
そもそもわたくしは年始に神社にお参りして、仏式の葬式で泣き、クリスマスケーキではしゃぐ典型的な日本人で、神様も仏様も都合に応じて拝む無粋な人間です。
スピリチュアルな世界が本当にあるのかないのか、わたくし自身にはそういう能力はないのでよくわかりません。
ただ、完全に否定する気にもなれません。
あると考えた方がつじつまがあうこと、気持ちが楽になる時はたくさんあると思うからです。
でも信じるにしても、肝心な部分はいくつかあると思ってます。
■それを誰が語っているのか。
■語られた内容が、「優しい」ものであるかどうか。
こを自分でよく見極めて、それでも耳を傾ける価値のある話、と思った時にだけ、わたくしは信じることにしています。
「しくじり先生」という番組で、タレントの辺見マリさんが「拝み屋」と言われる人にだまされて5億円吸い取られた、という話題がいま世の中を賑わせていますが、やっぱりスピリチュアルな世界は、「目に見えない」分そういうことと背中合わせだと構えていることも重要です。
ちなみにわたくし達がお世話になったIさんの名誉のためにいっておくと、わたくし達は、Iさんから不必要にお金を巻き上げられたり、なにか特定の宗教や信仰に依存するよう仕向けられたことは今に至るまで全くありません。
てんちゃんの捜索の間、都合4回てんちゃんの様子を見てもらいましたが、その度に、1回8千円のセッション料をお支払いしただけです(一度は現場に来ていただいたので、その時だけは往復の交通費実費をお支払いしました。これも本当にかかった分のみです)。
そしてわたくし達サイドも、Iさんの話は信用しつつ、でもそれを盲信することなく、Iさんの透視結果にそぐわない目撃情報があがってきても、自分達の目でことの真偽を確かめるまでは、その情報を否定も肯定もしませんでした。
それでもIさんに4回もお願いしたのは、Iさんの語る話がとても「優しかった」から。
「優しい」というと、また胡散臭く思われるかもしれません。
でもここで言う「優しい」とは、耳障りのいい言葉だけを並べてなぐさめるようなものではありません。
Iさんの優しさはもっと本質的な、厳しさを伴ったもので、わたくし達が普段バツが悪く直視できないでいる、本当は根本的に向き合ってなおすべき自分の弱点について、煽ることなく、コミュニケーションをとった動物(てんちゃん)の言葉を通して、淡々と指摘を入れてくれるというものでした。
それは、一番最初にIさんを知るきっかけになった、とあるブログからもにじみ出ていたもので、(本当にIさんに透視能力があるかどうかはわからないけど)その部分にはとても共感できたので、試しにIさんのことを信じてみようと思ったのです。
そしてそれは、迷子猫を探すという局面だけでなく、人間と人間の関係においても通用するものがたくさんあり、改めて色んなことを振り返るきっかけにもなりました。
(続く)
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