猫はブログを書かない

迷子猫探し55日間で向き合ったあれこれ。猫を飼うとは。気持ちと向き合うとは。

<迷子猫探し/No.12>アニマルコミュニケーターに教えてもらったペットの本当の気持ち(迷子になったてんちゃんを透視してもらう/失踪中全期間)

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だまって爪も切らせる大人しいてんちゃん。そんなてんちゃんのものわかりの良さに、わたくし達は知らず知らずのうちに甘えてしまっていたようでした。

 

*****

 

例えば寿命が

 

■50年しかないけれど、その間自分が好きなことを思う存分やっていいですよ、という人生

 

 

■100年あげますが、行動は他人にコントロールされる監禁された状態に置かれます、という人生

 

どちらが魅力的でしょうか。

 

人によって価値を見出す部分は様々なので、何とも言えませんが、わたくしは、圧倒的に前者、でしょうか。

 

そしてこれは猫の生き方にも通じます。

 

今回のてんちゃん探しでお世話になったアニマルコミュニケーターのIさんの話で、一番最初に心に響いた話題がこれでした。

 

 ■Iさんについての話は以下の記事もご参照ください。 

 

わたくしがIさんを知るきっかけにもなったとあるブログで、Iさんは、里親に出される猫ちゃん達の気持ちを透視したお話しをされていました。

 

Iさんによると、里親会に並んでいる猫ちゃん達の大半はみんな緊張と不安でいっぱいだそうです。

 

どうしてここにいるの?

なんで今までのおうちにいちゃいけないの?

なんで今までみたいにお外で生活していちゃいけないの?

 

たいていの子は、この理由がわからずただひたすら戸惑っているそうです。

 

里親探しをする人間からしてみれば、飼い主に見捨てられてしまった子や、野良で生活している子を保護して、新しい飼い主のもとで生活させてあげることが猫にとっては最善であり幸せなことだ、と思いがちです。

 

それは本当にそうだと思うのですが、でも意外と人間がそのことを対象である猫に対してキチンと説明してないケースが多いそうです。

 

突然今までの生活を奪われて、訳もわからず大勢の知らない人の前につれてこられて、時には身体も触られたりする...。

 

人間だって恐怖です。

 

とはいえどうせ動物だから、言葉で説明しても通じる訳ないだろう、、、。

 

悪気はなくてもそう思っている人は多く、だからこそその部分がないがしろにされてしまうんだと思うんですが、でも猫(に限らず動物全般)は、ちゃんとわかっているそうなんです。

 

その状況に対して、人間が、人間に接するのと同じように、猫にもきちんと話してあげると、ちゃんと理解できるそうなんですね。

 

またよく言われるのが、「猫は完全室内飼に限る。その方が事故なく怪我なく長生きできる」というもの。

 

これも本当にそうだと思います。

 

でも猫にも色んな性格があり、Iさん曰く、中には家でのんびりしているよりも、外で思う存分走り回ることの方が大好きな子もいるそうです。

 

そういう子にとって、外に全く出て行けない生活はストレスがたまり決して楽しいものではありません。それが原因で、おうちから脱走してしまう猫ちゃんも少なくないそうです。

 

それでも完全に室内で生活して欲しい、と思った時に、人間であるわたくし達はどうすべきか。

 

それはやっぱりこちらの考え、気持ちを猫ちゃんに一生懸命伝えるしかないのです。

 

気持ちを因数分解して伝える

 

その時に大切なのは、

 

「きちんと心の底から、ネコが『なぜ?』と返せないところまで、理由を説明して伝えること」

 

とIさんは言います。

 

「おうちの中で生活している方が、長生きできるから幸せなんだよ」

 

と言われても、外で暮らしたいネコからしてみると

 

「なぜ好きなことを我慢してまで長生きすることがいいことなの?」

 

という疑問がわきます。

 

その時になってはじめて、

 

そうか、この子に長くそばにいてもらえたら、自分が嬉しいと思うから、長生きして欲しいと思うのか

 

ということに人間は気付くのです。

 

本質は、猫のため、ではなく、自分のため、でもあるんです。

 

その気持ちをねこにちゃんと伝えてあげないと、ねこは納得してくれないとIさんは言います(ねこ自身は飼い主さんのことが大好きなので、飼い主さんが心から嬉しいと思うことはきちんと受け止めてくれるそうです)。

 

また仮に気持ちの上で納得してくれたとしても、物理的に運動量が足らず、家の中で暴れ回ってしまう子もいると思います。

 

そんな時は、爪研ぎの道具を増やすなり、室内で遊んであげる時間を増やすなりで人間が応えてあげる必要があるのです(外で遊ばせるリスクと天秤にかけたら、おやすい御用かと)。

 

そうやって、きちんと猫と相互にコミュニケーションをとって、共存していくこと。

 

これが、Iさんのアニマルコミュニケーション活動からわたくしが汲み取ったメッセージで、それはとても感慨深く、しごく納得のいくものでした。ゆえにわたくしは、Iさんのことを信じてみようと思ったのです。

 

今回の迷子事件でも、最後の最後で全くてんちゃんとの距離が詰まらず、保護できずに手こずった理由も、わたくし達がきちんとてんちゃんの気持ちを理解しきれていなかった部分がおおきく絡んでいました。

 

そしてその部分をIさんの能力を借りることで埋められた結果、てんちゃんは戻ってきてくれたのです。

 

ではてんちゃんは一体どんな気持ちを抱えていたのか。これからそのお話しをしていきたいと思います。

(続く)

 

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