<迷子猫探し/No.36>お世話になった方達にてんちゃん無事保護の報告をする(相談に乗っていただいた里親団体の方に連絡する/失踪から56日目以降)
てんちゃん捜索中によく行き合ったのらニャンちゃん。夜、てんちゃんを探している時、田んぼのあぜ道からびっしょり濡れた状態で現れて、私たちのあとを必死に追いかけてきたこともありました。サービスエリアで生活していて、思い詰めた目で鳴きながらいろんな人にすがりつく様子を見ていたらあまりに不憫で、いけない...と思いつつ、何度かてんちゃん用に持っていたゴハンをあげたことがありました。途中から姿をパタリをみなくなったのですが、誰かに助けてもらえて、どこかで幸せな生活を送っていることを祈るのみです。
*****
てんちゃんを無事保護できた翌日から、地元の方を含めたお世話になった方たちにご挨拶に伺ったり、メールや電話でご連絡させていただきました。
中でもてんちゃんが行方不明になったエリアで活動しているとある里親団体の代表の方にはとても親身になっていただいたので、直接伺ってお礼を申し上げました。
当たり前ですが里親団体は、迷子猫を探すための団体ではありません。
ゆえに、迷子猫捜索の相談を持ちかけるのは、本来筋違いでちょっと迷惑な行為だと思います。
でも、迷子の子が保護されて、里親に回されてしまう可能性があるという話をネット上で聞いたので、もし万が一、エリア内でてんちゃんに似た子が里親に出されるようなことがあれば、連絡をもらいたいという件をお伝えするために連絡を入れさせていただいておりました。
その時はちょうど捕獲器を使い始めた頃で、どうやってもてんちゃんとの距離がつまらず困っていた時期だったので、どうしたら捕獲器を効果的に使えるのかなど、具体的な猫の捕獲方法について、色々ご相談させていただきました。
最高潮にイライラしていた時だったので、メールの文面や頻度も相当うっとおしいものだったと思います。
それでもその都度丁寧に返していただき、かなり心の支えになりました。
終わってから聞けば、定期的に保健所にも出入りしていたので、その時に、てんちゃんに似た子が収容されてきてないか、チェックもしていてくれたそうです。
とってもありがたいことだと思いました。
なので、うちが自前で買った捕獲器1台と、捕獲器と一緒に使おうと思って買っていた未開封のゴハンは、ご挨拶に伺った時にこちらの団体に寄付させていただきました。
寄付、というにはとてもおこがましい代物ではありましたが、私達のせめてもの気持ちでした。
結局、あきらめるのは人間の方
ちなみにその時、団体の代表の方がおっしゃっていた言葉がとても印象的でした。
よく、最後まで諦めませんでしたね。
私たちも過去に、自分たちが里親に出した猫ちゃんが迷子になったと聞いて、探すお手伝いをしたことがありましたが、諦めた方が圧倒的に楽なので、「どうせ探してももうこの辺にはいないよ」とか「もう誰か新しい飼い主に飼われちゃってる」とか理由をつけて、途中で探すのをやめちゃう飼い主さんは多いんですよ。
でも猫の方は、やっぱり待っていると思うんですよね。
本当にそうだと思いました。
その気持ちを、人間のように言葉で伝えるすべを持たないだけで、よっぽどの事情がない限り、帰りたくない猫ちゃんなんていないんじゃないかな。
今回2ヶ月間てんちゃんを探してみて、心の底からそう思いました。
(続く)
こちらの記事もあわせて参考に・・・!