猫はブログを書かない

迷子猫探し55日間で向き合ったあれこれ。猫を飼うとは。気持ちと向き合うとは。

<迷子猫探し/No.34>てんちゃんを55日ぶりに東京へ連れて帰る(失踪から55日目、保護直後/猫に噛まれたら必ず病院へ!)

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現在のてんちゃん。夏にあったことは決して忘れてないと思うけど、今は穏やかに、のんびり過ごしてくれています。だんなの手には、最初に逃げていった時にできた傷と、最後に捕まえた時にできた傷、両方の跡が残ってます...。

 

 *****

 

無事洗濯ネットに入ってくれたてんちゃんを、さらにキャリーケースに入れて、車に積んだところで、やっと、終わったんだ、、、という実感が湧いてきました。 

 

そこでまず、場所を提供してくれたお宅の方に、早速ご報告。いただいた缶詰がとても役に立ったことと、また後日、改めてご挨拶に来る約束をして、その日は引き上げました

 

それから、今回のてんちゃん発見につながる一報を入れてくれ、その後も、最寄駅まで車で送ってくれたり、敷地を餌場として提供してくれたり、とにかくご家族総出で親身になって私たちに付き合ってくれたお宅にもご挨拶に行きました。

 

手が血まみれで、ズベズベと泣いている私たちを見てビックリしつつも、すぐに消毒液や絆創膏を持ってきてくれて、「よかったねーー!」と一緒に喜んでくれました。

 

そして、

 

「てんちゃんを見てみたい」

 

と。

 

そうでした。

 

みなさん結局本物のてんちゃんを間近で見たことはなかったので、実際に見せて、だっこもさせてあげたい気持ちはやまやまだったのですが、ここでまた逃げられてしまったら、、、という恐怖の方が勝り、申し訳なかったけど、洗濯ネット+キャリーバッグ越しにご挨拶、で許していただきました。

 

そしてこちらのお宅にも、後日ご挨拶に伺うお約束をして、一路、犬のコルクが待つ東京に帰りました。

 

ネコに噛まれたら必ず病院へ!

 

ちなみにですが、猫に噛まれたら、たとえご自宅の猫ちゃんにやられたとしても、一応整形外科などで診てもらうことををオススメします。

 

私たちも、捕まえた直後はアドレナリンが出ていたからか、あんまり感じなかったのですが、帰途、東京に向かうにつれて徐々に痛くなり始め、翌日になってみると、とくにひどかったダンナの手はパンパンにふくれあがってしまってました。

 

そこで早速午前中に病院に行ったところ、受付の方が傷を見るなり、

 

「猫にやられましたね(ニヤリ)」

 

・・・な、なんでわかったんですか??と聞くと、その人も、以前路上で怪我していた猫ちゃんを助けようとして手痛く噛まれて同じような状態になったことがあったのですぐわかったと。

 

猫に噛まれると意外とこんな感じになっちゃう人は多いので、すぐに病院に来たのは賢明でしたと言われました。

 

ひどかったダンナは念のため破傷風の注射を打たれ、2人そろって抗生物質やらなにやら、色んな薬を処方されました。

 

それでもダンナは熱が出てなかなかおさまらず、噛まれた手のひらから腕にかけての腫れもその後しばらく引きませんでした。

 

その傷を見ると、最後の最後、本当にてんちゃんは納得してうちに帰ってきてくれたのかな、結局は私たちが力づくで連れて帰ってきてしまっただけで、まだまだちゃんと気持ちは通じてなかったんじゃないかな、など、色んな思いが頭をかけめぐりましたが、部屋の中で、疲れきって死んだように寝ているてんちゃんの様子を見ていたら、100%じゃないかもしれないけれど、確実に伝わった思いはあっただろうし、100%じゃないなら、残りはこれからじっくり時間をかけて埋めていくしかないんだろうな、と思いました。

 

そんなこんなに思いをはせつつ、腫れた手を抱えつつ、お世話になった地元の方達へのお礼の準備をあれこれしていたら、突然私の携帯電話が鳴りました。

 

てんちゃんが迷子になったエリア管轄の、H警察署からでした。

(続く)

 

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