猫はブログを書かない

迷子猫探し55日間で向き合ったあれこれ。猫を飼うとは。気持ちと向き合うとは。

<迷子猫探し/No.19>生きてるてんちゃんを確認!が、しかし、、、。(長期間行方不明になっていた迷子猫との距離をつめる/失踪から1ヶ月後)

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てんちゃんを探し始めた当初背の低かった稲穂も、冷静に見つめると大きく生い茂っていて改めて時の流れを感じました。

 

 *****

 

まさかいる訳がないと思っていた高速道路の下り線側の集落で、てんちゃんを一番最初に見つけてくれたのは、私でもダンナでもなく、地元で事業を営むNさんでした。

 

Nさんは私達が入れた2度目の新聞折込広告を見て、心配して電話をかけてきてくれた方でした。

 

自分達も犬を飼っているから、気持ちが痛いほどわかる、そうだよね、家族だもんね、と言ってくれて、有難いことに少し前から毎朝自主的にてんちゃんを探してくれていたのです。

 

この日も前日に「このエリアにいるかもしれない」という話をダンナから聞いていたNさんは、朝4時頃から捜索を開始してくれていたそうで、自家用車でその集落をゆっくり流している最中、民家の植え込みの陰にいる茶白のネコを発見。

 

「もう、何度となくチラシの写真を見ているから、間違いない、あれはてんちゃんだ!」

 

と、その場ですぐにダンナに電話をかけてきてくれたそうです。

 

ちょうど少し離れた場所で探していたダンナが現場に急行すると、そこには大きく目を見開いたてんちゃんが、、、!

 

しかしこちらの姿に気がつくと、脱兎のごとく走り去ってしまったのです。

 

1ヶ月間追い求めていたてんちゃん・・・。

 

あれは本当にてんちゃんだったのかどうか、あまりのことに訳がわからず、ダンナは思わずNさんに、

 

「あれ...本当にうちのネコですよね?!」

 

という大変マヌケな質問をしてしまったそう。

 

その報告を受けたわたくしは、急遽夕方の予定をキャンセルして現場へ向かうことに。

 

カバンにてんちゃんがいつも食べていたキャットフードをいっぱい詰めて、電車に揺られました。

 

夢にまで見た生きてるてんちゃん!が、しかし、、、。

 

途中カバンからキャットフードがぷーんとにおってきて、それがいつも嗅いでいたてんちゃんの口元のにおいがして、なんだか妙に切なくなりました。

 

その後、日没の時間帯を狙って集落の捜査を開始。

 

わたしだっててんちゃんに会いたいぞ!と、とぼとぼと歩いていると、100mくらい先の畑のあぜ道に佇んでいる茶白を発見!!!!!

 

間違いなくてんちゃんでした。

 

てんちゃーーーん!!!!

 

感きわまって半べそで絶叫しながら手を振ると、ギョッとした顔でこちらを見つめるてん...。

 

会いたかったよ!元気かな??

 

言葉をかけながら思わず距離を詰めようとすると、てんちゃんは走り去ってしまいました。

 

気配を悟られないように逃げた方向に回り込むと、わたくしの目の前、数メートルのところまで民家の塀づたいにトコトコ歩いてくるてんちゃんに遭遇!

 

門を挟んで数メートルのところでてんちゃんと対峙しました。

 

まごうことなき、てんちゃんです。

 

久しぶり!会いたかったよ!帰ろう!

 

もう何を言ったか覚えてませんが、いろんなことを話しかけたと思います。

 

そんなわたくしを、てんちゃんはものすごく張り詰めた目をして、大きな声でにゃーにゃー言いながらみつめてきました。

 

手にはゴハンがあったので差し出したかったのですが、門が邪魔で入らない。。。

 

仕方がないので、数粒スキマから投げ込んでみると、石をぶつけられるとでも思ったのか、てんちゃんは怯えるように走って逃げてしまいました。

 

姿が見つかったら、あっさり連れて帰れるものと思っていた私達は、そんなてんちゃんの様子に呆然自失...。

 

えっ?!なんでなんで??

 

私達だって、気づいてないの??なんで怖がるの?????

 

姿を見つけるところまでしか考えてなかった私達は、想定外の事態に改めてパニックになりました。

 

この時、まさかここから更に1ヶ月もかかるとは、そしてむしろここからが本番だとは、2人とも予想だにしておりませんでした...。

(続く

 

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