<迷子猫探し/No.18>ついにてんちゃんあらわる。(長期間行方不明になっていた迷子猫との距離をつめる/失踪から1ヶ月後)
てんちゃんが2ヶ月間潜伏していたエリアは、その名も「天(てん)神社」という氏神様に守られている場所でした。うそのような、ホントのお話。
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もう絶対にみつかる、と思っていた有力情報に破れ、どうしようもなくなった私達は、「茶白に、黒が混じっていたかもしれないけど、似たネコを見た...」という情報をあげてくれた目撃者の方にわがままを言って、予定を1日はやめて会いに行くことにしました。
実はその日はわたくしはどうしても用事があって東京を離れることができず、ダンナだけが現場に行っていたのですが、ダメもとの確認で行ったはずのダンナからは
「なんかこのエリア、あついぞ」(気温じゃなくて、情報の熱量が)
という、つかみ所はないけれど興奮したメールがやたらと送られてくる・・・。
なんだろうと思ってよくよく話を聞いてみると、
・どうやら見かけたネコに黒は混じってなくて、茶白らしい
・1匹で集落にある廃屋にぽつんとたたずんでいるのを目撃されている
・あたり一帯の風景が、アニマルコミュニケーターIさんが描写した場所に酷似している
というのです。
ちなみにその集落は、高速道路の下り線側。私達が、Iさんの「てんちゃんはトンネルをくぐっていない」という言葉を信じて探していなかった方向でした。
まさかの抜け道
でも当時サービスエリア周辺は、スマートインター導入のために大々的な工事をしていて、上り線側にある、一見行き止まりに見える草むらの先に実は工事用の道路が敷かれていて、その道に沿ってぐるりと高速を迂回すると、なんとトンネルをくぐらずに下り線側に出られる状態になっていたのです。
その事実にやっと気がついたのが、ほんの数日前。
あれっ...??まさか、ここから下り線側に回れるの...!?!?
ビックリと同時に少々焦ってしまって、早くそっちも探さなきゃな、と思っていた矢先にその方面から目撃情報が上がってきたので、おのずと私達のボルテージも上がりました。
しかもちょうどその集落は、上り線側から道伝いに歩いてくると一番最初にぶつかる集落なので、必死に走ってきたてんちゃんが、ここで民家を目にして身を潜めようと思ってもおかしくないよね?!という場所だったのです。
結局興奮したダンナはその日はそのまま現地に泊まり込み、てんちゃんがよく動き回っているとIさんに言われた日の出の時間帯を狙って、そのエリア一帯の捜索を開始することとなりました。
で、翌日...。
朝の5時頃、枕元で鳴った電話をとると
「いた。てんちゃんいた。生きていた!!!!!!」
(続く)
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