猫はブログを書かない

迷子猫探し55日間で向き合ったあれこれ。猫を飼うとは。気持ちと向き合うとは。

迷子猫予防:猫に失踪して欲しくなかったら、絶対に言ってはいけない3つの言葉<編集後記No.31>

 

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*****

 

先日実家の母がうちにやって来た時、久々に会うてんちゃんを見て

 

「あの子、少し太ったんじゃない?!」

 

と暴言を吐きました。

 

その夜...。

 

てんちゃんは、ゴハンを残しました。

 

あげている量はいつもと全く変わらなず、なのにです。

 

どう考えても母の言葉に傷ついたとしか思えません。

 

私は母に改めて言いました。

 

「太ったね、って言葉、人間の友達を目の前にして、はっきり言うことってある?!あんまりしないよね。それって猫に対しても同じだよ。人間の友達に対してやらないことは、猫にもやらないで欲しい」

 

母は、(猫に人間の言葉が分かるのかしら?!とでも言いたげに)ちょっと面倒くさそうな顔をして、ははは〜と笑って受け流していましたが、これって笑い事じゃないと私は思ってます。

 

ペットに絶対言ってはいけない3つの言葉

 

猫(を含む動物)に人間の言葉が通じるのか、という議論はもう色んなところでやりつくされている話しで、私にも本当の所はどうなのかよくわかりません。

 

でも少なくとも我が家のてんちゃんと犬のコルクは私達家族の言葉を良く理解してくれていて、十分にコミュニケーションが取れていると思っています。

 

また、言葉が通じたからこそ、迷子になったてんちゃんは戻ってきてくれたと思っています。

 

それを踏まえた上で私が思うNGワードは以下の3つです。

 

1.「デブ」「ブサイク」「バカ」など、容姿や能力を否定する言葉

 

これは例えば

 

「この子は頭が悪くてね〜」

 

とか、それこそうちの母のように、

 

「最近あの子は太っちゃってさ〜」

 

などペットの頭越しに家族同士でよく話したりすると思いますが、言われている本人たちにはちゃんと聞こえていて、とても傷ついていると思います。

 

たとえ言葉の中味が全て理解できなかったとしても、あざ笑っている雰囲気やからかっているニュアンスは確実に伝わっていると思います。

 

実際、飼い猫を迷子にしてしまい、探し方の問い合わせをしてきた方の中には、

 

「いなくなる前になにか様子の変わったことはなかったですか??」

 

と伺った所、

 

「家族の1人が、猫のことを『デブだ』とよくからかっていて、からかわれてた猫の方もその家族には嫌がって寄り付きませんでした」

 

とおっしゃっていたことがありました。

 

こういった行為が必ずしも迷子の原因に直結するとは限りませんし、「太ってしまったから困ったね、どうしようか、、、」など、解決策を考えるために口にするのは必要なことかもしれませんが、単なる生産性のない会話としてこれらの言葉をうかつに口にするのはできるだけ避けた方がいいと思います。

 

2.「あの子に比べてお前は、、、」

 

多頭飼いしていたり、仲のいいお友達の家に同じような年回りの猫がいたりすると、ついその中で比較をして、劣っている子を情けなく感じてしまったりすると思います。

 

そして悪気なく、「なんであの子はできるのに、お前はダメなの、、、」と言ってしまうことがあると思いますが、多分そういうのって、できない本人は痛いほど分かっているはず。

 

もしくは本人は大して欠点だとは思っておらず、本人なりに精一杯イキイキと生きているだけなのに、突然飼い主に否定されて、どうしたらいいか分からず戸惑ってしまうかもしれません。

 

また、

 

「自分よりもあの子の方をかわいいと思うのか......」

 

とショックを受けてしまうこともあるでしょう。

 

もしもその劣っている部分が、一緒に生活していく上でどうしても必要なことだったり、直して欲しいと思っていることなのであれば、根気強く本人と向き合って一緒に頑張っていかねばなりません。

 

でも、それまでは全然気になっていなかったのに、他の子と比べたことによって見えてきた「欠点」だとしたら、それはあえて取り上げるほどのことではないのかもしれません。

 

そこの見極めを怠り、ヘンに他者と比べてその子の存在をおとしめるようなことは百害あって一利なし、なのではないかな、と思っております。

 

3.「お前なんていなければよかったのに、、、」

 

例えば仕事が立て込んでいて忙しい時や、お子さんに手がかかる時、など、猫の世話を煩わしいと思う気持ちは、飼っている人なら誰でも一度は抱いたことのある感情だと思います。

 

また、何度注意しても猫が同じいたずらを繰り返したりすると、ついイヤミも込めて、この言葉を吐いてしまうときがあるかもしれません。

 

その状況・気持ちは理解できなくはないですが、でも、猫にはダイレクトに刺さってしまいます。

 

人間よりもピュアな感覚で生きている分、言葉を額面通りに受け取って、本気で

 

「自分はいない方が飼い主さんにとっては幸せなのかもしれない、、、」

 

と思ってしまう可能性があります。

 

うちの場合、てんちゃんに対しては決してそんな気持ちも言葉も投げたことはありませんでしたが、状況的にてんちゃんが「コルクは大事だけど自分はいらない子なんだ...」と思ってしまう局面があったようで、最後の最後、てんちゃんを捕獲する時に、この誤解をとくのにもの凄く苦労しました。

 

neko-maigo.hatenablog.com

 

実際にこちらは思ってなくても誤解されてしまうことはあるくらいなので、いわんや、具体的に言葉にしたら、をや、です。

 

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・・・いずれにしても、上記3つの言葉をもしも自分が面と向かって言われたとしたらどうでしょう。とても傷つく言葉だと思います。

 

そして猫たちに本当に理解できるかどうかは分からなかったとしても、言わないでいることは簡単にできることです。

 

そんな簡単な努力で猫との関係が良好になるのであれば、試しにだまされたと思って、実践してみてもいいのではないでしょうか。

 

猫ちゃんがいなくなってしまってから悔いても、意味がありません。

 

今、そばにいる幸せを是非噛み締めながら、コミュニケーションをはかっていただけたらな、と思っております。

 

 

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