迷子猫予防:オス猫がよくかかる尿道結石の治療について<編集後記No.19>
去勢&尿道結石の術後、エリザベスカラーを全く気にしなかったてんちゃん。自分がなんでこれをつけなきゃいけないのか、全部わかっているような感じでした。
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てんちゃんは去勢手術がキッカケとなって尿道結石が発覚したというお話をしましたが、
入院した直後はとりあえず尿道に管を入れておしっこを出やすくしつつ、結石がなくなるまで様子を見る、とのことで、1週間くらい入院かな、と言われました。
でも1週間経ってもなかなか状態は良くならず、最終的には、万が一結石ができたとしてもおしっこが詰まらずに排出されるよう尿道を短くする手術をすることになってしまいました。
ただでさえ去勢手術をしたばかりだったので、また身体を切ってはって...ってやるのは忍びなかったのですが、体質として結石ができやすいのはいかんともしがたく、今後再発する度におしっこが詰まって苦しい思いをさせてしまうのも嫌だったので、手術してもらうことにしました。
でもその後もなかなか結石が消えず、毎日病院に電話しては
「明日の朝、結石が良くなってれば、退院できるかも、、、」
というやり取りを繰り返す日々が続きました。
結局最初に入院してから1ヶ月ほど経ったある日、今晩退院できますよ、と言われたので、夜、喜びいさんで病院にいってみると、待てど暮らせどてんちゃんが出てきません。
どうしたんだろう、、、と思って待っていると、
「尿道に入れていた管が結石でカチカチに固まってしまっていて、押しても引いても抜けなくなってしまってます、、、。残念ながら、今すぐに抜けそうにないので、今日はこのまままた1泊してもらうことになります」
と言われてしまいました、、、(涙)。
えぇぇぇーーっ、今日やっと帰れると思っていたのに、、、、とものすごく腹が立ちましたが、抜けないものはどうしようもありません。
とりあえず、帰るにしてもてんちゃんを一目見てからと思って対面しましたが、頭にはエリザベス、おしりには管、の状態で、身体のどこを触られても病院のスタッフに怒る様子もなくじーっと大人しくしている姿にものすごく胸が痛みました。
ただでさえデリケートな部分に入れられた管を、押したり引いたりされるのを想像するだけでも身体がゾワゾワします。
「この管、ちゃんと抜いてもらえるんですよね。っていうか、本当に良くなっているんですか?明日は絶対に連れて帰りますから」
と、もしこれでダメだったら転院させる覚悟で病院には迫り、その日はカラのままのキャリーを持って、一人トボトボと病院を後にしました。
翌日無事管は抜け、晴れて1ヶ月ぶりに帰宅できたてんちゃんですが、それ以降ゴハンは基本的に結石対策のドライフードしか食べられないことになってしまいました。
それがちゃんと作用しているのか、手術の結果なのかは定かではありませんが、その後は今のところおしっこが詰まる気配は1度も見られません。
そして、このゴハンを食べることができなかった迷子の2ヶ月、おしっこを詰まらせて苦しい思いをしていないか、とても心配していました。
でも、そもそもゴハン自体がほとんど食べられる環境になかったので、おそらく結石になりようがなかったんだと思います。
あとは、潜伏していたエリアが水田地帯で、ちょうど朝晩田んぼに新鮮な水がなみなみと注がれている時期だったので、お水だけはたくさん飲める環境にあったのが功を奏したのかもしれません(迷子の期間、てんちゃんの様子を見てくれたアニマルコミュニケーターのIさんも、「お水はたくさん飲めるって言ってます」とおっしゃっていました)。
いずれにしても、尿道結石は気付くのが遅れると、猫の身体に多大なダメージを与えてしまいます。
とくにオス猫ちゃんのオーナーさんは、毎日ちゃんとおしっこが出ているかどうか、こまめにチェックしてあげてもらえたらと思います。
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